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第七十三番札所 我拝師山 出釈迦寺 

我拝師山 出釈迦寺(がはいしざん しゅっしゃかじ)
●本尊/釈迦如来
●真言/のうまく さんまんだ ぼだなん ばく


73出釈迦寺-山門26
●宗派/真言宗御室派 ●開基/弘法大師
香川県善通寺市吉原町1091
七十二番札所から約0.5km 徒歩約5分
駐車場10台(無料)参道横

曼荼羅寺を出て山道を5分ほど登ると、標高481mの
我拝師山を背後にした出釈迦寺が見えてくる。
73出釈迦寺-出迎え25
ちょっと小ぶりで簡素だが、堂々とした風格を漂わせる楼門をくぐると
こじんまりとした境内に、軒を連ねた本堂と大師堂がある。
73出釈迦寺-本堂26
右にあるのが大師堂。ここに安置されている大師像は、
緋色の衣を身につけている。これは定期的に新調されているとか。
73出釈迦寺-大師堂26
大師堂の右には、虚空蔵菩薩の真言を100万回唱え、求聞持の法を
修行する姿の大師像がある。大師像は各地にたくさんあるが、
このお姿の大師像は、ここ出釈迦寺のみ。
73出釈迦寺-大師26JPG
仏の道に進む事を決意した7歳の弘法大師が、我拝師山に登り
「仏門に入って多くの人を救いたい。この願いが叶うならば
釈迦如来よ現れたまえ。もし願いが叶わぬならば、一命を捨てて
この身を諸仏に捧げる」と願をかけ、断崖絶壁に身を投げたところ、
釈迦如来と天女に抱きとめられたという逸話が残っている。
73出釈迦寺-松26
大師は後に釈迦如来の像を刻み、本尊として安置。
堂宇を立てて出釈迦寺としたという。

noukyou-73.jpg

七十三番札所の納経

☆一口メモ/捨身ヶ嶽禅定
我拝師山の頂上に立つ奥の院。
境内から約1.8km、歩いて40分の登り。
さらに100m先に護摩壇と稚児大師像が立っている。
そこが大師が身を投げた場所。下は谷底だが、
讃岐平野から瀬戸内海まで見渡せる眺望が目前に広がる。

奥の院遥拝所
73出釈迦寺-遥拝26
本堂左の石段を少し登った所にあり、捨身ヶ嶽禅定に登れない
人が参拝する所。
ここで念仏を唱えると捨身ヶ嶽禅定に登ったことと同じご利益が
得られるそうな。


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第七十二番札所 我拝師山 曼荼羅寺 

我拝師山 曼荼羅寺(がはいしざん まんだらじ)
●本尊/大日如来
●真言/おん あびらうんけん ばざら だどばん


72曼荼羅寺-山門25
●宗派/真言宗善通寺派 ●開基/弘法大師
香川県善通寺市吉原町1380-1
七十一番札所から約5km 徒歩約1時間10分
駐車場6台(無料)境内裏

弘法大師生誕の地とされる善通寺市には、五つの霊場がある。
そのうちの最初の寺が曼荼羅寺である。
72曼荼羅寺-本堂26
曼荼羅寺の歴史は古く、寺伝によると推古4年(596)に
弘法大師の祖先である佐伯氏の氏寺として建立された。
72曼荼羅寺-地蔵25
大同2年(807)唐から帰国した大師は、亡き母の菩提を弔うため
青龍寺を模して伽藍を立て、大日如来を刻んで本尊とした。
この時、唐から持ち帰った金剛界と胎蔵界(たいぞうかい)の
曼荼羅も安置。寺号も曼荼羅寺と改めたという。
72曼荼羅寺-大師堂26
※曼荼羅とは真言密教の根本を成すもので、
 大日如来を中心に輪を描く仏の世界を体系的に図示したもの。
72曼荼羅寺-八幡宮25
平安末期の歌人・西行法師が、讃岐に流され憤死した崇徳上皇の
霊を慰めるために、弘法大師生誕の地を訪れ讃岐に滞在した。
この近くに住んでいて境内には西行がその上で昼寝したと伝えられる
「昼寝石」や、西行が詠んだ「笠はあり その身はいかに なりぬらん
あわれはかなき あめが下かな」の歌碑がある。

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七十二番札所の納経

☆一口メモ/不老の松
72曼荼羅寺-笠松25
弘法大師のお手植えといわれ、高さ4m・直径18mで
約132畳もあり、まるで傘を広げたような枝振りが見事で
お遍路さんの目を楽しませていたが、平成14年に惜しくも
枯れてしまった。
72曼荼羅寺-松地蔵26
その名残を留めるために、その松の木で大師像を刻み、
「笠松大師」として小さな祠に祀ってある。
72曼荼羅寺-笠松地蔵25



第七十一番札所 剣五山 弥谷寺 

剣五山 弥谷寺(けんござん いやたにじ)
●本尊/千手観世音菩薩
●真言/おん ばさら たらま きりく


71弥谷寺-観音26
●宗派/真言宗善通寺派 ●開基/行基
香川県三豊市三野町大見乙70
七十番札所から約13km 徒歩約3時間30分
駐車場50台(無料)参道の麓と
有料道路(500円)の上20台(無料)
※有料道路はほんのわずかの距離

難所らしいところが無い讃岐だが、唯一ここだけは難所かも?
仁王門から石段を上がっていくと高さ約5mの金剛拳菩薩像が
出迎えてくれる。
71弥谷寺-階段26
そして108段の赤い階段が待ち受ける。
そこを上がると大師堂・納経所があるが、本堂はこれから
約200段の石段の上にある。これを上りきって振り返ると
眼下には素晴しい眺望が開けていて、疲れも吹き飛ぶ?
71弥谷寺-本堂25

聖武天皇の勅願により行基が開いた寺。
行基が山の上から中国・四国地方の8国を眺望したことから、
東の峰に阿弥陀如来、西の峰に釈迦如来を安置し、
蓮華山八国寺と名付けたという。
71弥谷寺-大師堂26
後に弘法大師が8歳から13歳までの間この山で苦行した。
唐から帰国し再びこの地を訪れ、真言密教の秘法を修行していると
5本の剣が降ってきて、金剛蔵王権現のお告げを聞いたという。
71弥谷寺-多宝塔25
そこで山号を剣五山に替え、寺号も周り一帯に谷が多いことから
弥谷寺と改めて札所に定めたという。
その時大師は千手観世音菩薩を刻んで安置し、伽藍を再興したと
伝えられる。
戦国時代に焼失し、現在の寺は慶長5年(1600)に再興されたもの。
本堂も大師堂も岩壁と一体となっているように見え、岩山全体が
寺とも思えるような不思議な霊場だ。
71弥谷寺-地蔵25
この寺に残る伝承を紹介…
弥谷山は死者の霊の行く所とされ、弥谷寺は四国霊場の中で
特に恐れられた寺だという。
両手を背中に回し「霊を背負った」恰好でお参りをお終え、
「霊をおろした」後、本堂から山門にたどり着くまでは後ろを
振り向いてはならないといわれている。

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七十一番札所の納経


☆一口メモ/獅子の岩屋
71弥谷寺-しし25
大師堂の奥にあり、獅子が口を開いた形の洞窟。
弘法大師が幼少の頃に学問に励み、再び入山した時には、
真言密教を修行した場所だと伝えられている。
中には大師像・阿弥陀如来・弥勒菩薩が安置されている。
ここで祈る者の罪を、獅子が食べてくれるとか・・・。

阿弥陀三尊磨崖仏
71弥谷寺-マガイ仏25
大師堂から本堂に向かって石段を上る途中に見られる。
岸壁に浮き彫りにされた、高さ約1mにも及ぶ阿弥陀三尊。
弘法大師が刻んだものと伝えられている。
        


第七十番札所 七宝山 本山寺 

七宝山 本山寺(しっぽうざん もとやまじ)
●本尊/馬頭観世音菩薩
●真言/おん あみりとう どはんば うん ばった そわか


70本山寺-山門26
●宗派/高野山真言宗 ●開基/弘法大師
香川県三豊市豊中町本山1445
六十九番札所から約5km 徒歩約1時間20分
駐車場30台(無料)寺のすぐ前

田園風景の中に、目印のように風格のある五重塔が見える。
四国霊場の中で五重塔を有する寺は、31番札所竹林寺、75番札所
善通寺、86番札所志度寺、そしてこの本山寺の4ヵ寺だけである。
仁王門はどっしりとした八脚門で、国の重要文化財に指定されている。
70本山寺-本堂26
大同2年(807)に、平城天皇の勅願により、弘法大師が一夜のうちに
建立した「一夜建立」の寺と伝えられる。
70本山寺-大師堂26
本堂は鎌倉時代の正安2年(1300)の再建。国宝に指定されている。
外観は京都風、内部は奈良風と鎌倉時代の折衷様式の傑作とされ
仁王門、五重塔とともに戦国時代の兵火からも免れた。
70本山寺-お堂26
本尊は大師が一刀三礼で刻んだとされる「馬頭観世音菩薩」
馬頭観世音菩薩を本尊としているのは、八十八ヵ所で唯一。
また同時に、脇侍の薬師如来と阿弥陀如来も刻んだという。
70本山寺-十王堂26
この阿弥陀如来にまつわる話が残っている。
戦国時代、土佐の長宗我部軍が本山寺にも押し寄せたが、
当時の住職が兵を押し留め、腕を斬られてしまった。
兵たちが境内に入ると、阿弥陀如来の右肘から血が滴り落ちていた。
驚いた兵たちが境内から退いたことで、兵火を免れたという。
70本山寺-鎮守堂26
境内には、天文16年(1547)建立で檜皮葺の屋根の鎮守堂や、
十王堂、阿弥陀堂、鐘楼、護摩堂が建ち往時の隆盛が偲ばれる。

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七十番札所の納経

☆一口メモ/五重塔
70本山寺-五重塔26
遠くからでもよく目立つ五重塔は、この寺のシンボル的存在で
札所を目指すお遍路さんには格好の目印になっている。
弘法大師が建立した五重塔だが、損傷が激しく見る影も無い
有様だったのを、明治43年に復興させたもの。
当時の住職であった盲目の頼富実毅僧正は、霊場巡りで59番
国分寺を出て歩く途中、目が見えるようになった。
その恩返しのため復興したと伝えられている。

馬の像
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寺の本尊である馬頭観音は、馬が草を食べるように、悪心や欲、
怒りや悩みを食べつくしてくれるといわれるが、それにあやかって
実物大の2頭の馬の像がある。

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にこちゃん太王

Author:にこちゃん太王
誰でも行ける!
四国八十八ヵ所霊場巡礼
凸凹カルテットで回りました