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第四十六番札所 医王山 浄瑠璃寺 

医王山 浄瑠璃寺(いおうざん じょうるりじ)
●本尊/薬師如来
●真言/おん ころころ せんだり まとうぎ そわか


46浄瑠璃寺-参道26
●宗派/真言宗豊山派 ●開基/行基
愛媛県松山市浄瑠璃町282
四十五番札所から約35km 徒歩約8時間
駐車場8台(無料)境内裏

浄瑠璃寺は松山市内8ヵ寺の打ち始めの札所である。
46浄瑠璃寺-本堂26
和銅元年(708)、行基が奈良東大寺の大仏開眼に先立って
仏教布宣のために訪れた。
そして、この地が仏教流布の最適地であると確信し、
自ら本尊の薬師如来と日光・月光菩薩、十二神将を刻み
安置したのが始まりと伝えられる。
薬師如来のいる場所が「浄瑠璃浄土」、また薬師如来の別名が
「瑠璃光如来」ということから浄瑠璃寺となったという。
46浄瑠璃寺-大師堂26
弘仁3年(812)、弘法大師が訪れ、荒廃していた堂宇を修復。
その後、四国霊場四十六番札所に定めたという。
その後荒廃・中興をくり返し、江戸時代には本尊・脇仏を除く
ほとんどの伽藍を焼失。現在の堂宇は、天明5年(1785)に
再建されたもの。
46浄瑠璃寺-鐘楼26
また、この寺は「ご利益のよろず屋」と呼ばれるほど
数々のご利益があると信仰を集めている。
46浄瑠璃寺-籾26
豊作や延命のご利益があるとされる籾大師像(もみだいし)、
藤棚のそばにある一願弁天は、ただ一つの願いを叶えてくれる
守護神といわれ、知恵、財宝、音楽に関する願いには特に
霊験あらたかと伝えられる。

noukyou-46.jpg

四十六番札所の納経

☆一口メモ/イブキビャクシン
46浄瑠璃寺-霊木26
境内には、樹齢1000年以上といわれるイブキビャクシンの
大木がそびえている。これは弘法大師が加持したものといわれ
松山市の天然記念物に指定されている。

仏足石・仏足手・仏手指紋
46浄瑠璃寺-仏足26
境内には「ご利益のよろず屋」にふさわしく仏足石・仏足手・
仏手指紋がある。
仏足石は、裸足になりこの上に立ち「健康・交通安全」等を祈願する。
札所に仏足石は珍しくないが、踏むことができるのはこの寺だけ。
また、あらゆる知恵や技能にご利益がある仏足手。
46浄瑠璃寺-仏手26
心身堅固と文筆達成に霊験があるという仏手指紋にもお参りを・・・
46浄瑠璃寺-だっこ26
可愛い「だっこ大師」には思わず微笑んでしまう。
ぜひ、だっこしてあげてください。

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第四十五番札所 海岸山 岩屋寺 

海岸山 岩屋寺(かいがんざん いわやじ)
●本尊/不動明王
●真言/のうまく さんまんだ ばざらだん せんだ 
      まかろしゃだ そわたや うん たらた かんまん


45岩屋寺-山門26
●宗派/真言宗豊山派 ●開基/弘法大師
愛媛県上浮穴郡久万高原町七鳥1468
四十四番札所から約10km 徒歩約3時間
駐車場100台(300円)山門前・境内まで徒歩30分

道路の整備やロープウエイ等により、霊場もずいぶんと
近くに感じられるようになったが、ここだけは昔と変わらない。
45岩屋寺-参道26
車でいけるのは、ふもとの岩屋寺橋まで。
駐車場から杉木立に覆われた急な坂道を登っていくと
古色蒼然とした山門が建っている。そこからが本格的な登り。
45岩屋寺-2参道26
そこから15分も歩くと約270段の石段があり、登りきったところに、
垂直の礫岩峰に抱かれるように本堂がたたずんでいる。
45岩屋寺-本堂26
境内からの眺めは素晴らしく、弘法大師はこの風景を
「山高き谷の朝霧海に似て 松吹く風を波にたとえむ」と詠んだという。
この歌が海岸山という山号の由来となったという。
45岩屋寺-大師堂26
ここは、空を自由に飛べる法華仙人が修行したところ。
仙人は霊地探しに訪れた弘法大師に深く帰依し、
山を大師に託して亡くなった。
45岩屋寺-大師像26
大師は木と石で不動明王を彫り、石造を岩山に
木造を本堂に安置したのが寺の始まりとされる。
45岩屋寺-獅子25
本堂は、岩が守っているように建っていることに気付く。
山全体を本堂とするこの寺ならではのことだ。
45岩屋寺-岩26


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四十五番札所の納経

☆一口メモ/逼割禅定(せりわりぜんじょう)
岩峰には弘法大師の修行の跡が多く見られる。
そのひとつが「逼割禅定」と呼ばれるところ。
納経所で200円の納札を求め、鍵を借りて入っていく。
所要時間は約1時間。
     

弘法大師の穴禅定
45岩屋寺-穴26
ここも弘法大師の修行の名残の場所。
穴禅定と呼ばれる洞窟には、大師自らが掘られたという
「独鈷の霊水」と呼ばれる湧水が今なお湧出している。
入口から約20mの所で湧き出る霊水は神秘的だ。

第四十四番札所 菅生山 大宝寺 

菅生山 大宝寺(すごうざん たいほうじ)
●本尊/十一面観世音菩薩
●真言/おん まか きゃろにきゃ そわか


44大宝寺-参道25
●宗派/真言宗豊山派 ●開基/明神右京・隼人
愛媛県上浮穴郡久万高原町菅生2-1173-2
四十三番札所から約95km 徒歩約30時間
駐車場30台(無料)境内まで徒歩5分

大宝寺は四国霊場八十八ヵ所のちょうど真ん中。
前の札所から約95kmもあり、いわゆる「遍路ころがし」という難所。
(これは、岩本寺から金剛福寺までに次ぐ距離)
参道には樹齢300年にも及ぶ杉や檜の巨木が立ち並ぶ。
44大宝寺-杉25
百済からやってきた聖僧が十一面観世音菩薩を山中に安置した。
それを明神右京・隼人という猟師の兄弟が発見し、
草庵に祀ったのが始まりとされる。
44大宝寺-2本堂25
文武天皇の勅願により、大宝元年(701)に寺院が建立され
当時の元号にちなんで大宝寺と名付けられた。
44大宝寺-大師像26
弘仁年間(810~824)に、弘法大師がここで密教三密を厳修、
四十四番札所に定めた。
仁平2年(1152)の失火・長宗我部の兵火・明治の失火と三度も
焼失したが再興された。
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昭和59年に再建された大師堂は、総檜造り、屋根は寄棟
銅板葺きの豪壮な建物。
44大宝寺-鐘楼25
保元年間(1156~1159)に脳の病に苦しむ後白河天皇の
病気平癒を願って勅旨がやってきた。そのかいあって病が
治ったため、天皇は妹宮を下向させ勅願寺とした。
この逸話により、病気平癒を祈願する人が多い。

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四十四番札所の納経

☆一口メモ/十夜ヶ橋(とよがはし)
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43番から44番への道沿いにあり、大師が大寒の一夜を
この橋の下ですごす中、「一夜を十夜のように感じた」という。
お遍路さんが橋の上で杖を突かない風習も、
橋の下で過ごした大師に配慮してのことという。
橋の下には布団をかぶった大師像が眠っている。
尚、ここは四国別格霊場二十ヵ寺の一つになっている。

山頭火の句碑
44大宝寺-山頭火25
漂泊の俳人・種田山頭火の句碑。
「朝まいりは わたくし 一人の 銀杏ちりしく」が境内の片隅にある。
句碑は無いがここを詠んだ句に
「お山は 霧の しんしん 大杉そそり立つ」がある。

第四十三番札所 源光山 明石寺 

源光山 明石寺(げんこうざん めいせきじ)
●本尊/千手観世音菩薩
●真言/おん ばざら たらま きりく


43明石寺-山門26
●宗派/天台寺門宗 ●開基/正澄上人
愛媛県西予市宇和町明石201
四十二番札所から約11km 徒歩約3時間30分
駐車場200台(無料)入り口階段前

欽明天皇の時代に、勅願により円手院正澄という行者が
千手観世音菩薩を安置して開基したといわれている。
43明石寺-本堂26
天平6年(734)に寿元行者が熊野より十二社権現を勧請し、
十二坊を建立して修験道場とした。
43明石寺-大師堂26
その後、弘法大師が嵯峨天皇の勅願により
荒廃した伽藍を再興し、四国霊場に定めた。
源光山の山号は、源頼朝が命の恩人である「池禅尼」の
菩提を弔って阿弥陀如来を安置し、堂宇の修繕を手がけた
時に改められたという。
43明石寺-地蔵堂26
その後武士たちの信仰を集め、寛文12年(1672)には、
宇和島藩主・伊達宗利が堂宇を建立したと伝えられている。
杉や松をはじめ自然林が生い茂る境内は、霊験あらたかな
雰囲気に包まれている。
43明石寺-庭26
風格のある仁王門をくぐり石段を上った所に本堂がある。
現在の本堂は明治時代に建立された。
大師が修行したといわれる「弘法井戸」など見所もある。

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四十三番札所の納経

☆一口メモ/仏足跡・夫婦杉
43明石寺-仏足26
大師堂の前にある仏足跡は、お釈迦様の足跡を印したもの。
仏像が作られる以前は仏足跡が礼拝されていたという。
この仏足跡はインドプタ朝五世紀の作で最も古い仏足石の模刻。
合掌し礼拝した手で体の悪い所を撫でると、罪障が消え、
諸願を成就するといわれている。
そのすぐそばには「夫婦杉」と呼ばれる杉の巨木がそびえる。
43明石寺-杉26

あげいしさんの伝説
地元の人は親しみを込めて「あげいしさん」と呼ぶ。
それは、美しい女神が願をかけ、深夜に大石を山の上まで
運び上げていたという伝説に由来する。

第四十二番札所 一か山 仏木寺 

一か山 仏木寺(いっかざん ぶつもくじ)
●本尊/大日如来
●真言/おん あびらうんけん ばざら だどばん


42仏木寺-山門26
●宗派/真言宗御室派 ●開基/弘法大師
愛媛県宇和島市三間町字則1683
四十一番札所から約3km 徒歩約1持間
駐車場15台(無料)山門前

四十一番札所龍光寺からの道沿いには、春はチューリップ
秋はコスモスがきれいに咲き、お遍路さんを歓迎してくれる。
42仏木寺-チューリップ26
大同2年(807)弘法大師がこの地を訪れた時、牛を引いて歩く
一人の老人に出会った。
老人に勧められるままに牛の背中に乗っていくと、
楠の古木の上に光るものを見つけた。
それは大師が唐から帰る際に「有縁の地が選ばれるように」と
投げた宝珠だった。
42仏木寺-本堂26
そこで大師はその楠で大日如来を刻み、眉間に宝珠を埋めて
仏木寺を建立し、霊場に定めた。
この話から、本尊の大日如来は牛や馬の守り仏として信仰を集め、
現在では、「ペットの供養に」と訪れる人も多いという。
42仏木寺-大師堂26
大師堂に安置されている弘法大師像は、檜の寄木造り。
正和4年(1315)の銘が入っているが、これは胎内銘入りの
大師像としては、日本最古では?といわれている。
42仏木寺-七福神26
「南予七福神」の一寺でもあり境内には七副神の像が祀られている。


四十二番札所の納経
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☆一口メモ/鐘楼
42仏木寺-鐘楼26
仏木寺でひときわ風情を醸し出すのは珍しい茅葺き屋根の鐘楼堂。
四国霊場で茅葺き屋根の鐘楼があるのはここだけだという。
元禄年間(1688~1704)に再建されたといわれており
300年以上の歴史を誇る。

 
家畜堂
42仏木寺-家畜堂26
牛や馬の守り仏としても信仰を集めてきた寺らしいお堂。
お堂には牛や馬の置物・ペットの写真等が祀られており
旧暦6月の土用の丑の日と二の丑に、人や牛馬の身代わりとして
「キュウリ」に病気を封じ込める「瓜封じ」が行われる。
それに由来してか「キュウリ」が供えられている。


第四十一番札所 稲荷山 龍光寺 

稲荷山 龍光寺(いなりざん りゅうこうじ)
●本尊/十一面観世音菩薩
●真言/おん まか きゃろにきゃ そわか


41龍光寺-鳥居26
●宗派/真言宗御室派 ●開基/弘法大師
愛媛県宇和島市三間町戸雁173
四十番札所から約60km 徒歩約15~16時間
駐車場20台(無料)宿坊横

ここには札所に見られる山門はなく、石の鳥居が立っている。
初めて訪れた人は「ここはお寺?神社?」と不思議に思うかも・・・。
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山の斜面に境内があり、50段ほどの石段を上ると本堂と大師
堂があり、正面の石段を40段ほど上ると稲荷神社がある。
ここからは三間平野が見渡せ、その眺望は素晴しい。
41龍光寺-本堂26
この寺の開基には伝説が残されている。
大同2年(807)、この地を訪れた弘法大師は、
稲を背負ったおじいさんに出会った。
老人は「われこの地に住み、法教を守護し諸民を利益せん」
と大師に告げると姿を消したという。
41龍光寺-庭26JPG
大師はこの老人を五穀大明神の化身であろうと考えて
像を刻んで稲荷大明神として安置。稲荷山龍光寺を開基した。
41龍光寺-大師堂23
その後、農業の守り神として信仰を集めたが、
明治初期の神仏分離令で、元の本堂を稲荷社にし、
新しく本堂を建立し、本尊も十一面観世音菩薩に変わった。
もとの本尊が「お稲荷さん」であったので、地元では
「三間のお稲荷さん」として親しまれている。
41龍光寺-七福神26
七福神の寺の一つとしても親しまれ、かわいい七福神像が
大師堂の横手にある。


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四十一番札所の納経

☆一口メモ/お稲荷さん
41龍光寺-稲荷256JPG
お稲荷さんは、稲を象徴する神様であり
五穀豊穣の祈願に利益があるとされる。
しかし、江戸時代には商売繁盛・開運を求める人が増えたという。
毎年3月の第1日曜日には、お稲荷さんの大祭が行われている。

龍の目玉
本堂に丸い石が奉納されている。これは昔、庄屋さんが
龍に襲われると、差していた刀がひとりでに龍の目玉を
くり抜いた。その目玉がこの石になったという。
この「龍の目」は拝観できるが、見た目は10cmほどの
普通の丸い石である。       

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にこちゃん太王

Author:にこちゃん太王
誰でも行ける!
四国八十八ヵ所霊場巡礼
凸凹カルテットで回りました