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2008年03月の記事一覧

同行二人 

遍路は弘法大師とともに

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(写真は、四国別格霊場第五番大善寺の大師像)

☆「同行二人」(どうぎょうににん)
四国八十八カ所の札所を巡る旅は常に弘法大師とともにある。

「たとえ一人で歩いていても、必ず弘法大師が一人一人についていてくれる」

遍路をするものにとって四国(四国霊場)は
弘法大師と心を通わせる聖地といえる。


☆行程1400km以上におよぶ長い旅の四国遍路は、
  人間の成長に応じて四段階に分けられている。
阿波(徳島県)は発心(ほっしん)の道場
 「発心」とは、仏教に帰依し、最高の悟りに達しようと
 決心すること。

土佐(高知県)は修行の道場 
  「修行」とは、仏道に励んで教えを実践し、善行を積むこと。

伊予(愛媛県)は菩提(ぼだい)の道場
 「菩提」とは、修行を積んで、煩悩を断ち不生不滅の理を
 悟ることで得る仏果である。

讃岐(香川県)は涅槃(ねはん)の道場
 「涅槃」とは、あらゆる煩悩が消滅し、苦しみを離れた
 解脱の境地、悟りの世界に達すること。

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ご本尊 その2 

四国霊場のご本尊の続き!

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(写真は本文とは関係ありません)

☆大通智勝如来
●真言/なむ だいつうち しょうぶつ

釈迦如来の第16番目の弟子。修行の結果、仏になることができたという。
四国霊場では大通智勝如来を本尊としているのは
第五十五番札所南光坊のみ。


☆厄除け薬師如来
●真言/おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

弘法大師が42歳の時に厄除けを誓願し、一刀三礼して刻まれたという。
四国霊場で本尊として安置しているのは、第二十三番札所薬王寺のみ。


☆七仏薬師如来
●真言/おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

薬師如来の化身仏。7つに姿を変え、衆生を救済するという。
七仏薬師如来を本尊としているのは、
四国霊場では、第十七番札所井戸寺のみ。


☆馬頭観世音菩薩
●真言/おん あみりとう どはんば うん ばった そわか

観世音菩薩が、馬頭の姿で現れたもの。
千手観音や十一面観音と同じく、六観音の一つ。
四国霊場では、第七十番札所本山寺のみが本尊としている。


☆地蔵菩薩
●真言/おん かかかび さんまえい そわか

「大地の蔵」「大地の母胎」という意味をもつ仏。
釈迦入滅から弥勒仏が現れるまでの間、六道の衆生を救う仏とされている。
今日では、水子供養や交通安全等を祈願する為の仏として知られている。


☆延命地蔵菩薩
●真言/おん かかかび さんまえい そわか

身心の病を取り除き、長寿を与える仏。
四国霊場では第十九番札所立江寺、
第二十五番札所津照寺が延命地蔵菩薩を本尊としている。
第二十五番札所津照寺に安置されているものは
別名「楫取地蔵菩薩」と呼ばれ、海上安全の
守護仏として信仰を集めている。


☆勝軍地蔵菩薩
●真言/おん かかかび さんまえい そわか

甲冑を身に付け、馬にまたがった姿をしている。
武将からの信仰は篤かったという。
四国霊場では第五番札所地蔵寺のみが本尊として安置している。


☆虚空蔵菩薩
●真言/のうぼう あきゃしゃきゃらばや おん ありきゃまり ぼり そわか

十三仏の一つ。
福と智を虚空のように無限にもち、衆生の望みをかなえてくれる仏。


☆弥勒菩薩
●真言/おん まい たれいや そわか

釈迦入滅から56億7千万年後にこの世に下生し衆生を導くという未来仏。
弥勒菩薩を本尊としているのは四国霊場では
第十四番札所常楽寺のみ。


☆文殊菩薩
●真言/おん あらはしゃのう

五台山という山に住む仏といわれ
「三人よれば文殊の知恵」という諺でよく知られている知恵を表わす仏。
近年では、学業成就・合格祈願等の仏としてよく祈願されている。


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(写真はイメージで本尊ではありません)

☆不動明王
●真言/のうまく さんまんだ ばざらだん せんだ まかしゃろだ
      そはたや うん たらた かんまん

不動明王の不動とは、菩提心が揺るがない事。
大日如来の使者・奉仕者という役割をはたす。
左手に羂索(けんじゃく)右手に利剣を持つ。
この姿は、仏道に導きがたい者を畏怖し、
煩悩を打ち砕くといわれている。

第三十六番札所青龍寺の本尊は波切不動明王として、
多くの漁師達から慕われているという。


☆毘沙門天
●真言/おん べい しらまんだや そわか

甲冑を身に付け、手にほこを持ち、北方を守る仏。
帝釈天に仕える四天王の一つ。
日本では福や財をもたらす神として信仰され、七福神の一人とされている。
四国霊場では、第六十三番札所吉祥寺のみが本尊として安置している。


ご本尊 その1 

四国霊場の中で一番多い本尊は?
今回は本尊について書いてみました。
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(写真は、六十一番札所香園寺の大日如来像)

☆大日如来
●真言/おん あびらうんけん ばざら だどばん

真言宗の本尊。すべての仏の中の中心仏。
「光明があまねく照らす仏」という意味を持ち、
あらゆる人に差別無く救いの光を与える。


☆釈迦如来
●真言/のうまく さんまんだ ぼだなん ばく

釈迦は、仏の中では実在した人物であり、仏教の開祖でもある。
釈迦は80歳で入滅したが、その姿を表わしたものが
涅槃釈迦如来像。頭を北に、顔を西に、右脇を下にした姿。
四国霊場では、第九番札所法輪寺のみが本尊としている。


☆薬師如来
●真言/おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

病気を治し、安楽を得させる仏。
左手に薬壺を持ち、多くの人を救う為に献身している。
本尊としては四国霊場では一番多い。


☆阿弥陀如来
●真言/おん あみりた ていぜい からうん

浄土宗や浄土真宗の本尊。
はかり知れない生命力・光を持つ仏。
どんなに罪深い人でも、この阿弥陀如来を前にし
「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えれば極楽住生できるという。


☆聖観世音菩薩
●真言/おん あろりきゃ そわか

観世音菩薩は別名観自在菩薩ともいう。
阿弥陀三尊の一つで、あらゆる姿に身を変えて
衆生を救済するという慈悲深い仏。


☆千手観世音菩薩
●真言/おん ばさら たらま きりく

33に身を変えて人々を救うといわれる。
千の慈悲の眼と手をそなえ、生あるすべての者を救うといわれる。


☆三面千手観世音菩薩
●真言/おん ばさら たらま きりく

観世音菩薩には千手観世音菩薩や十一面観世音菩薩など種類は多い。
観世音菩薩は衆生を救う為、姿を変える仏だからだ。
この三面千手観世音菩薩もその姿の一つで、面が三つあるのが特徴。


☆十一面観世音菩薩
●真言/おん まか きゃろにきゃ そわか

十一の頭、もしくは顔を持つ仏。
十一面の面は救済の多面性を表す。
正面の三面が菩薩面、右の三面が瞋怒面
左の三面が狗牙上出面、後の一面が大笑面
頂上の一面が仏面となっている。


☆十一面千手観世音菩薩
●真言/おん ばさら たらま きりく

千手観世音菩薩と十一面観世音菩薩が一つになった仏。
生あるすべての者を救うといわれている。

ちょっと気軽ではない話? 

三信条と十善戒
ちょっと難しい話になりますが、
遍路は三信条を胸に、十善戒を守りながら歩いている。
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☆遍路三信条
 ●仏のご誓願を信じ、同行二人の修行に励む。
 ●何事も修行と心得、愚痴、妄語を慎む。
 ●現世利益を信じ、八十八使の煩悩を消滅させる。


☆十善戒
 ①不殺生(ふせっしょう)  殺生しない
 ②不偸盗(ふちゅうとう)   盗まない
 ③不邪淫(ふじゃいん)   邪淫はしない
 ④不妄語(ふもうご)     嘘をつかない
 ⑤不綺語(ふきご)      お世辞をいわない
 ⑥不悪口(ふあくく)     悪口をいわない
 ⑦不両舌(ふりょうぜつ)  二枚舌をつかわない
 ⑧不慳貧(ふけんどん)   欲張らない
 ⑨不瞋恚(ふしんに)    怒らない
 ⑩不邪見(ふじゃけん)   よこしまな考えはしない

気軽にお遍路さん!(その2) 

★参拝方法
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(写真は四国別格霊場第十二番 延命寺の大師堂内陣)

☆前回の「気軽に・・・」で書いたように、寺での参拝方法は
  あまり難しく考えなくていいのですが、参考のために、
  一応順序を書いておきます。

①山門、仁王門に一礼して入る。

②水屋で手を洗い、口をすすぐ。

③鐘楼で鐘を撞く。
 (鐘を撞くのは禁止されている所もあるので注意)
 (参拝後に撞くのは「戻り鐘」といって、縁起がよくないので注意)

④本堂の納札箱に納め札、写経を納める。
 (納め札には、あらかじめ名前、住所、年齢、月日等を書いておく)
 (初めての人は略してもいいが、どこの寺でも売っているので
  せっかく参拝するのだから用意しておきたい)

⑤続いて、お灯明、線香、賽銭をあげる。
 (線香は中心から、ローソクは奥から立てる)

⑥合掌し心静かに読経する。
 (般若心経や御本尊真言等、順番があるがここでは略す)
 (御本尊真言は、各寺の紹介ページで紹介しているので参考にしてください。)

⑦大師堂へ行き、本堂と同様に参拝する。
  八十八カ寺全てに、本尊をまつる本堂と、弘法大師をまつる大師堂がある。
  弘法大師をまつっているので、本尊真言はいらない。
  納め札は、両方に納めるので一つの寺で2枚いる。


⑧納経所で納経帳に朱印をもらう。
納経帳は八十八ヵ所の寺ならどこでも売っている(2,000円~4,000円くらい)
ちなみに納経は1回300円、掛け軸は500円、白衣にご朱印が200円です。
納経帳は、回るたびに同じ納経帳を使って重ね印をしていく。
何度も回っているお遍路さんの納経帳はご朱印で真っ赤になっている。

と、いう順序です。もちろん、納め札や、ローソク、線香等は
略して、参拝だけで・・・というのもOKです。
要するに心の問題ですので・・・。
でも、納経はしておきましょう。
納経帳がだんだん埋まっていくのも
励みになるし、楽しいですよ。
でも、難しく考えないで気軽にどうぞ・・・。

☆一口メモ/お得なクーポン
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JR四国が出している「四国で得するパスポート」は、とってもお得!
八十八カ所MAPや道の駅等が載っているし、
何より449件で使えるクーポンチケットが付いているのがうれしい。
ホテルや施設入場券の割引などが50枚も付いている。
例えば「雲辺寺ロープウェイ」往復2000円が10%引き等・・・。
JRの駅(無人駅には無い)に行けばタダでもらえる。
出かける前に忘れずに・・・?

気軽にお遍路さん! 

気軽にお遍路さんになろう!
☆88ヵ所の由来
 弘法大師が42歳のときに開いたとされる。
 88という数は「煩悩」の数や「米」の字を分解したもの、
 また男42歳・女33歳・子供13歳の厄年を合わせた数、
 などという説があるが定かではないらしい。
 あまり深く追求しないでください。
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京都 東寺の五重塔

☆札所の回り方
 必ず1番からなどという事は無く、どこから回っても良いが
 88番は最後にした方が良いかもね?
 その理由はまた後で!

☆札所のまいり方
 ルールは無い(なんのこっちゃ)ので、あまり堅苦しく考えないで
 いつもお寺参りでやってるようにやればいい。
 ただ「礼」だけは忘れないように!

弘法大師って? その2 

唐から帰国後の弘法大師

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四国別格霊場 第八番十夜ヶ橋(永徳寺)の野宿する大師像

大同元年(806)入唐より2年後帰国するが、
20年の予定の留学年限を繰り上げて帰国したため
上京は許されず、大宰府に留められる。
大同4年(809)嵯峨天皇の時、上京が許され高尾山寺に入る。
この年、最澄が経論の貸し出しを願い、その後たびたび
経典の貸し出しが続く。

弘仁元年(810)薬子の変が起こり、空海は鎮護国家のための
大祈祷をする。これにより空海の名は天下に広まり多くの人々が帰依した。

弘仁4年(813)最澄の「理趣釈経(りしゅしゃくきょう)」の
借用願いを断り、しかも最澄の弟子である泰範を
自分の弟子にしてしまう。ここで二人の関係は断たれる。

その後、四国を巡遊。その遺跡が四国八十八カ所霊場となっている。
また、全国を行脚して済世利民(さいせいりみん)の行に徹する。
弘仁7年(816)嵯峨天皇より高野山の地を賜り、
七里四方のこの山を真言密教護法の根本道場とし、
門弟育成の修行場とする。また、この時高野山を
自身の入定の地と定めたともいわれる。
弘仁12年(821)故郷の人々の要請と、天皇の命により
今まで3年がかりでもできなかった讃岐国満濃池の
改修工事を、わずか3ヶ月あまりで完成させ、
偉大な「マルチ人間空海」は土木技術の才も発揮する。
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 四国別格霊場 第十七番神野寺に建つ大師像
 日本最大・最古のため池、満濃池を見つめるように建つ

弘仁14年(823)嵯峨天皇から東寺を賜る。
この寺を密教の根本道場と定め、真言宗以外の宗派の
立ち入りを禁じる。そして寺号を教王護国寺と名づける。
天長5年(828)わが国最初の民間学校綜藝種智院(しゅげいしゅちいん)
を東寺に開く。当時は、高い身分の子弟が学ぶ学校しかなく
空海は、大乗仏教の「人々はみな仏子である」という精神から
教育の機会均等を実現した。
天長7年(830)「秘密曼荼羅十住新論」(10巻)「秘蔵宝鑰」(3巻)を著し、
行きながらにして仏となる「即身成仏」の理論を完成させる。
承和2年(835)3月21日明け方、
弟子たちを集め遺訓を残して入定する。(空海62歳)
その86年後(921年)弟子たちの熱心な奏請により
醍醐天皇から「弘法大師」の号を賜る。
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そして今、「同行二人」の白衣姿のお遍路さんたちが
四国霊場の寺々を巡礼している。
私たちは「お大師さん」とともに
空海(弘法大師)の歩いた道を歩いている。
お遍路さんの数は年々増え続けている。
弘法大師は生き続けているのである。

   

弘法大師って? その1 

空海(弘法大師)ってどんな人?
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 (四国別格霊場 第六番龍光院の大師像)

今なお人々から「お大師さん」と呼ばれ、
高野山奥の院や四国霊場に参拝する人が絶えない、
空海(弘法大師)の人生を調べてみた。

宝亀5年(774)6月15日、讃岐の国(香川県)
屏風が浦(びょうぶがうら)に誕生。
幼名は真魚(まお)という。
幼い頃から秀才の誉れ高く、
15歳で母方の伯父である阿刀大足(あとのおおたり)
に従って都(奈良)にのぼり、18歳で大学に入学。
しかし、大学で学ぶ儒教に自分の求めるものでは無いと思い
大学を中退し仏門に入ることを決意。
一修行僧から「虚空蔵求聞持法」(こくうぞうぐもんじほう)を
学び、各地の山野で修行する。
室戸岬にある洞窟(御蔵洞)で修行をしていたとき
口に明星が飛び込んできて悟りをひらく。
そのとき目にしていたものは、海と空だけであったという。
以後「空海」と名乗るようになった。
数年にわたる厳しい修業の後、大和の国の久米寺で
密教の根本経典のひとつ「大日経」七巻を発見。
三教指帰(さんごうしいき)を書き、儒教、道教、仏教の中で
仏教が最高の教えであると説き仏道に入る。
これ以後7年間の消息は不明である。
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 (四国別格霊場 第九番文殊院の大師像)

延暦23年(804)7月遣唐使として肥前(長崎県)田の浦港を出航。
船は嵐で流され、長安の都に入ったのは12月のことであった。
この時、最澄も別の船で入唐している。
唐でサンスクリット語を学んでから青竜寺に入り
密教第七祖恵果より密教の正当な後継者として
1000人を超える弟子の中から選ばれ、密教の全てを伝授される。
その時、恵果より「遍照金剛」の名をいただく。

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にこちゃん太王

Author:にこちゃん太王
誰でも行ける!
四国八十八ヵ所霊場巡礼
凸凹カルテットで回りました